東京大生産技術研究所と海上保安庁は、南海トラフ地震の想定震源域の沖合側で、プレート境界が揺れを伴わずに動く「ゆっくりすべり」と呼ばれる現象を観測したと発表した。沖合の海底下は観測が難しく、実態がよくわかっていなかった。南海トラフ地震の発生メカニズムの解明に役立つ可能性があるという。
論文が16日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズに掲載された。
ゆっくりすべりは、断層が緩やかに動き、地震波を出さずにたまったひずみを解放する現象。普段から各地のプレート境界などで観測されており、地震波を伴う通常の地震に及ぼす影響などの研究が進んでいる。
東大の横田裕輔講師(海底情報…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル